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魂を吐く

これは冗談でも、ましてや揶揄でもなんでもなく、<老骨>に鞭打って、
安曇野のMooさんがお連れ合いと有志から数百キロのお米を集め、脱穀し、袋詰めし、
松本市の「こども塾(有志による無償学習支援)」生徒児童へ届け食糧支援する作業を
過日終えたそうだ。これまでも同じようなことを何度もされてきたが、
どうも今回の米の量は過去最大だったようだ。

お住いの池田町の未来を思い、財政白書を私家版でこれまで3回発行してきて、
それが今回の財政危機で思わぬ形で有用性を一気に増し、
問題解決の有志グループの中心となってかなりヘビーな作業・活動をしている最中だ。

そりゃMooさんにそれだけの<余裕>があるからだろうなどと簡単に言ってはいけない。
余暇や余裕の活用などというような範囲を軽く超えているのだ。

翻って私なんぞはMooさんやお連れ合い様を称揚するだけ。
情けないなどとここでホザいても、ただただ偽善でしかない。

こういうときMooさんは、「MNEMOさんはちがったかたちで世に貢献できるじゃ
ないですか、音楽、歌でですよ」と仰るのです。
「どうだか」ー
私はいつもそう答えるしかないのです。

もちろん過度な卑下はいやらしいわけですが、
いくら歌のプロ(だった?)といえども、聴いてくださる方になにかしら
「貢献」しているなどというような実感はほとんどないし、
何度も言ってきたように、私の音楽活動の第一義は自己満足のためですから、
世の不特定多数のみなさまのためなどとは決して言えません。
「お慰みになったら僥倖」というのはもう私の常套句です。

こども支援、コミュニティーへの貢献、被災者支援・・・
Mooさんが具体的なかたちで行ってきたことに比べてしまえば、
私の「具体」は目に見えぬ音でのこと、つまり具体じゃない。
見えないからと言ってないわけじゃないと過日佐治晴夫さんの記事で書いた
とおりながら、それでもね、Mooさんの活動には頭が下がるだけ。

大昔「魂を吐く」などと自分のキャッチフレーズにしたことがちょっとあって、
なかなか赤面ものの悪趣味な言い方だったとは思いますが、
私にはそれしかないとつくづく思うんですよ、この頃ね。



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