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2021 正月雑感 2

昨日の「児童総会」の創作記事、多くの方に読んでいただいて感謝申し上げます。
R君にとられた「土地」というのは、こどもの話としては不適当なので、
「秘密基地」と直しました。

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https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=P006508_01

上はNHKラジオの「聞き逃し」サイトに今ある、
NHK長崎放送局入魂の「長崎朗読シアター」です。
特に林京子作の『祭りの場』に心打たれました。
もしよろしかったらお聴きください。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/4f72378252f2b0126df0c1564f00fe625173f97a

TBSニュースです。
南アで最初に見つかった変異型のコロナ・ウイルスについて、南アの研究者たちは
「従来のウイルスに感染した人が変異ウイルスに再感染する可能性があることや、
現行のワクチンの有効性が減少する可能性を示している」としているそうです。
イギリスで見つかった変異型もどうなのか良く分かりませんが、
なにしろ本当に人類は重大局面にいるという自覚をさらに強める事実です。

日本の、ワクチンに関する権威(学会長)の方が、
人類が撲滅した唯一のウイルスは天然痘ウイルスだけであり、
他は一切根絶できていないことを忘れないでと訴えておられました。
今流通し始めたワクチンに過大な期待をするな、ということです。

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「science」を「科学」と訳したのは見事だと思います。
「科」には「区分」の意味があり、区分を学ぶ=知ることという意味です。

さて、コロナ対応は科学的知見に基づいて、とはよく言われます。
scienceという語は、印欧祖語の「skei-」という語幹から由来するもので、
その語幹の意味は「切る、分ける」です。

何かを切り分けてその構成を知り、その「何か」そのものの正体を確定していくことが
つまりscienceという営為の元々の意味なのだと知ります。
仏教では分別こそ煩悩の原因とされてしまいますが、人間の「知りたい」という
欲求はどうにもならず、たとえば物の究極を切り分けて知ろうとし、
これ以上切れないところまで来たときに、それを「atom(a=not, tom=cut)」
つまり「切れない」と呼んだ<わけ>です。
(なお、この<わけ>だって、「分け」から来たに相違ありません。)

新型コロナウイルスでも、超微細なところまでその構造を映像的(物理的)
そして化学的に切り分けていき、既存のコロナウイルスとの<分かれ>の部分を特定し、
それに対応したワクチンや特効薬の研究をしているわけです。

では、政治的、政策的にこの<切り分け>はどうされているのでしょうか。
大まかな部分だけの対策では結局不十分になるのが必定です。
むろん微に入り細に入りの対策を完全にすることは不可能かもしれませんが、
しかし、国民を災禍から救うというのなら、できるだけその災禍がもたらす被害の
詳細にまで立ち入って対処するのが正に「科学的知見に基づ」くものでしょう。



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