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日脚少し伸びた日に

今日、父の義妹(祖父の養女)の夫が亡くなったということで、
私の姉兄弟と連絡をとりあった。

その人と私の縁は薄く、たまに家に来て新潟弁で甲高く話すおじさんくらいの
印象しかない。
姉と次兄は父の義妹にはよく面倒をみてもらったそうで、その辺りを初めて今日知った。
父はその義妹をとても可愛がったそうで、ありがたかったと言っているとも。

チビの頃をときどき思い出すことがあるが、
母がやっていた洋品屋(化粧品店兼)の関係で問屋さんが3名ほど出入りしていて、
そのうちの一人で、名前は忘れてしまったが、とてもやさしいおじさんがいた。
彼は喜多方か会津若松のいずれかから来ていたのだが、
母と商談が終わると、毎回必ず私と次兄を商用車(2tトラックだった)に乗せ、
新潟との県境あたりまでドライブしてくれたのだった。
(そしてUターンして、逆方向の会津盆地方向へ帰って行った。)

父が自動車に興味がなく、長兄がパブリカを買ってもらうまで、
我が家にはクルマがなかったから、小学生だった次兄と私にはとてもうれしい
ひとときだった。

あのおじさんも生きておられればきっと90歳代に入っているはず。

私がチビだった頃の大人たちが次々と旅立って行かれる今だ。
いや、もうほとんどこの世にはおられないのだろう。

こういう今という時を噛みしめていくことで、自分も心の準備をしていくのだと思う。

しかし、今日のような日脚が少しだけ伸びた美しい冬晴れの日に散歩などすると、
ああ、まだまだこういう日を何度も迎えたいなと思ってしまう。


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