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Yesterdayが午後5時に響いた町

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千葉県山武郡横芝光町在住のあるYouTuberのチャンネルにハマった。

今年相次いだリフォーム工事があり、また岩手県に住んでいる我が亡き祖母の縁者が
亡くなって広大な土地と建物についての財産分与に関する書類が一関市の弁護士から
届いた(相続放棄した)こともあって、不動産系コンテンツを見ている裡に
「原野商法」や「限界ニュータウン」モノがおもしろく、
その中で千葉県の北総地方のそれらを扱う上記チャンネルに行き着いたのだ。

このYouTuber、40歳代と思うが、丁寧なビデオ制作はもちろんだが、
なにしろユーモアがあって、言語能力が優れている。
さらに、北総地域とは、私の大好きな横芝光や旭市、匝瑳市、山武市、九十九里町、
あるいは八街市や佐倉市、酒々井町、成田市や富里市などのことであって、
そこの<懐かしい>風景が毎回見られ、そして今までは気づかないでいた北総の土地
問題を知り、ますます関心度が高まるという次第なのだ。

横芝光町は、農業中心の町だが、九十九里浜に面している部分は別荘地としても
昔から利用されてきた。
九十九里は、意外かもしれないが、夏は朝晩涼しく、冬は暖かい。

しかし、やはり2011年の大地震大津波で被害を受け、特に北の旭市の被災状況は
東北のそれと同等のものになってしまった。
同程度のマグニチュードの地震が南にずれて起こったら、あの仙台平野などでの、
内陸深くまで到達する津波が襲ってしまう可能性がはっきり意識されたのだ。
海浜部の海抜は高くてもせいぜい2メートルくらいだから、
大地震・大津波で壊滅してしまう恐怖は過疎に拍車をかけ、
そしてもちろん土地の値段を及ぶ限りに低下させてしまったのだ。

仙台平野を襲った津波は最大6キロまで陸地を舐めたという。

横芝光町の海浜部である木戸のある土地は44坪で10万円にまでなっているという。
もう泳げなくなった木戸浜海水浴場に近い、別荘地としてはまずまずのところだった。
バブル期だったら数百万円だった土地だ。

私が大好きな横芝光、旧匝瑳郡光町だった頃は、午後5時のチャイムが
なんとYesterdayだった。

すばらしいところなのだ、本当に。

もうこれ以上、町が荒れませんように。



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