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But they have to think it's a good war

ウクライナ軍の戦果を誇示するビデオを毎日のように見ている。
おとといは、数人のロシア軍歩兵が列をなして行軍中、「地雷を踏」んだというもの。
爆発は数メートル離れたところで起こっているように見えるから、
砲弾ではないかと私には思えた。

一番前をゆく兵士がまさに<吹っ飛ぶ>。
爆煙が晴れると、後続の兵士は皆倒れており、微かに動いている者が一人。
わざとだろうが解像度は低いし、カラーではあるが色調も鮮やかというにはまるで程遠く、
また遥か上空のドローンからの撮影であるから「graphicさ(生々しさ)」は
抑えられているのでなんとか見ていられる。

ロシア兵は英語で訳せば「orcs=鬼小僧」とされ、
「Летючі орки!=Flying orcs!」というのが見出しの最初の文句。
コメント欄には英語が多く、「戦果」を讃えるものばかり。

正式には、ウクライナはロシア軍を「occupiers=占領者たち」と呼んではいるが、
このチャンネル「Бойова група К-2 54 ОМБр」(軍の動画を配給される
地位にある私的チャンネルか?)では鬼なのだ。

それはそうだろう。
プーチンの屁理屈で国土を蹂躙され、多くの同胞が殺されている中、
ロシア兵を「鬼小僧」と呼んでもそれは宜なるかなだ。

しかし、いつも思うー
ロシア兵の一人ひとりは誰かの子であって、幼い頃に、たとえ兵隊ごっこが好きな
愛国少年だったとしても、隣国ウクライナ人に憎まれ、砲弾で肉体を木っ端微塵にさせ
られる未来など全く予想だにしなかったはずなのだ。

もちろんウクライナ兵だって同じことだ。

Benjamin Franklinの、

There never was a good war or a bad peace

という言葉は至言だとしみじみ思う。



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