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2022 水無月雑記 2

Mick師はことのほか井上尚弥のバンタム級王者3団体統一を喜んでおられよう。
試合内容がすばらしすぎて、ボクシングファンなら随喜の涙ものなのだ。
相手のドネアは39歳ながら、5階級制覇の強者中の強者だ。
そのドネア相手にほぼ一発の有効打も許さず2ラウンドKOというのだから、
「モンスター」という異称にふさわしい井上の圧倒的勝利だった。

ボクシングは最初、ヘヴィー、ライト級、そしてまさに真ん中のミドル級の3階級で
構成されていたはずだ。そして細分化が始まった。
バンタムはチャボ(闘鶏)から来ている。
ライト級はlight(軽い)ということ、その下が「スーパー」などの冠がつかないとすれば
フェザー級、featherつまり羽だ。バンタムはその下。これはちょっとおかしい。
いくらなんでも羽よりはそれをいっぱい身につけているチャボの方が重い。
そしてその下はフライ級、flyすなわちハエだ。

今は17階級あって、細分化のしすぎになっている。
最も軽い階級は男子の場合、団体で呼称が異なるが、ミニマム級、
ストロー級(すなわち「藁」だ)、ミニ・フライ級(コバエ、か)となる。

女子には「アトム級」がある。
笑える。
いずれ「パーティクル級(素粒子級)」が発案されより細分化されるか?

私はMick師ほどではないけれど、ボクシングが好きだ。
昭和20年代30年代生まれでボクシングに熱狂したことがない男子は少なかろう。
日本人チャンピオンは数多く生まれたけれど、井上尚弥は別格も別格、
こんなボクサーが出てくるなんて信じられないほどだ。
野球好きは大谷翔平の出現に驚喜し、将棋好きは藤井聡太の出現に熱狂する。

しかしー
大谷くんも藤井くんも、少し今その実力に翳りが生じている気がする。
特に藤井くんは心配だ。
すばらしい哲学を持つ努力の人永瀬拓矢王座をこれから圧倒できるかー
天才と努力の人との戦いに本当に目が離せない。


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