Nothing Else to Do
昨日、夕暮れ近い砧公園
老いについてはだいぶ前から考えてはきたし、
心理的な備えをそれなりにしてきたつもりではあったが、
やはり現実にそれを突きつけられると<下準備>は完全とは程遠いと知らされる。
自分の「老・病」ももちろんあるが、友人知己のそれ、いわゆる「二人称の病や死」にも
同じほど切実なものがある。
しかし、こちらは、気が動転することがあっても、結局生きていくよりない。
ほんの少し前に鳥たちに啄まれてきれいになくなった庭のピラカンサの実ー
今その同じ木に無数の蕾ができていて、まもなく開花だ。
紫陽花もどんどん葉を伸ばしている。
柚子の花がいよいよ芳香を放ち出した。
ハナミズキはもう盛りを過ぎようとしているし。
時の移り変わりを惜しみ、そして愛でて、生きていくだけだ。