健やかなれ、我が声

昨日（というか今日午前零時過ぎ）藤井竜王は千田七段に完敗でした。
もちろんAIの評価値を見つつの「完敗」評ですが、
ヘボでも後手の千田さんがほぼ一方的に攻めまくっているのが分かりました。
こんな負け方をするのは珍しいのではないか。

それだけ千田さんが強かったということでもある。
大阪出身で関東へ移籍し、独り東京でコツコツと実力を高めているのです。
こてこての大阪弁の話者が、わざわざ東京に出て来たその決意や思いにこそ今回の
勝因の根源を見出せそうに思います。

それでも藤井くんはB1ではまだ８勝２敗の首位です。
次戦で勝ち、かつ３敗を維持したクラスでは順位が上の稲葉八段と千田七段のいずれかが
負ければ、A級昇級が確定します。

*

昨日YouTubeでHeart（アメリカのロックバンド）の最近のライブ演奏を見た。
アンとナンシーの姉妹がボーカルで、70年代後半とても好きだった。
すっかり太って、そしてしかたのない老化は、容姿ばかりでなく、
声帯にも無慈悲に及んでいて、全く高音が出ないので、なんだかいたたまれなくなり
ページを閉じてしまった。

これは自慢とかではないのだけれど、還暦をとうに過ぎても、
私は声を＜張りまくる＞ことができる。

君にたどり着いた（English Version, 2021)ーKing Reguyth & MNEMO
掲載終了

去年オケをつくり、歌って、さきほどちょっとremixした。

拙いギターソロの後のコーラス部分にある哀愁をどなたがどれほど解ってくださるか。
血気盛ん、リビドー・スロットル全開だった頃の歌ー
それでも恋の憂愁を＜小さい秋＞のごとく見つけていた27歳の頃の歌だ。

歳を重ねに重ねた今だけれど、声はしっかり出ている今。

コメント 2

HertのAloneという曲が大好きで今でも時々聞いています。力強いボーカルが魅力なので高音がでないのはつらいですね。楽器は古くなっても音質が大きく変わることは無いとおもいますが、ボーカルは短命な楽器ということになるのでしょうか。
by ミドリブタ (2022-01-18 09:01) 

ミドリブタさん、こんにちは。

ええ、vocalistは自身が楽器であって、声帯は例えばオーボエのリードみたいなものですね。もちろんそんなに寿命は短くないけれど。

Led ZeppelinのRobert Plantはこの声帯劣化が早く、＜盛り＞の頃のライブでももうすでにシャウトができなくなっていました。これじゃ全然ダメじゃんってかなり失望したものです、大昔。

ライブがレコード（CD）通りじゃないと私は不満になる口で、ですから自分の場合、そんなにひとさまの前では歌っていませんけれど、オクターブ下で歌ったり、あるいはkeyを下げたりというようなことのないようにと心がけてきました。

まだ声帯が健全なのはほんとうにおかげさまです。
いつまで保つか、心配ではありますが。


by mnemo (2022-01-18 10:44)