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フランス、大丈夫か

昨日は朝一番にトリチウム汚染水海洋放出のニュースに接し、
あまりの憤りに、一部変な文のままに投稿してしまった。
少なくともBBCはこのことを早速取り上げていた。
世界的な問題にもうすでになっている。

*

パリ郊外で歴史教師が断首されたという。
授業で表現の自由についての教材としてイスラムの預言者ムハンマドを揶揄する絵を
使ったことによる、ある若いイスラム信徒の凶行だったらしい。
マクロン大統領は早速反応し、フランスの価値観を前面に押し出し、
シャルリー・エブドーのテロ事件の時のように、いや、さらに強硬に、
それに従えと言っている。

結局は、<なんでも自由>ではないにしろその線引きはどうかという問題だ。

預言者を侮辱すれば殺されて当然というのはいくらなんでもと思うし、
野蛮なことだと一言で片付けられるかもしれないけれども、
人間はふつう他者の首を切りたいと思うものではない。
そこまでのことをさせてしまうのは大方には考えられぬほどの信仰心だ。

この信仰心というのは本当にどうにも扱いようがない。
これを根拠とした殺人や戦争は同じ信仰心厚い者たちから支持されるー
つまり<彼らの>宗教(解釈)としては善なのだから。

政教分離の「フランス人」にとっての自由受忍度と、イスラムの一部の人々のそれは
大幅に違っている。だから一定の数の本流(プロパーな)フランス人たちは、
自分らの価値観に従えないなら、イスラムの国へお帰りなさいと言うのである。
フランスは「フランス人」の国であり、その価値観や原則に従えない人々には
別段いてもらわなくても構わない、いや、むしろ出て行って欲しいという論理なのだ。

これは相当に論破するのがむずかしい。

マクロンさんはこの論理にさらに相当なところ傾いたように思われる。
フランスの動向が気にかかってしかたがない。



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