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2024 皐月日記

Mooさん、膝の具合が相当悪そうで、心配しております。
どうぞお大事になさってください。
本当に、無理をなさらないで!

*

JohnのWomanという歌に、

my ... thankfulness for showing me the meaning of success

とあるが、「成功」の意味とは何なのか。
JohnはYokoさんにそれを教わったと言うのだ。

それはBeatlesを通しての栄達ではなかったと言うのだろう。
Yokoさんとの生活そのものなのだ。
世間的成功など、愛し切る存在と一緒にいられることに
比するべきところもないのだろう。

しかし世間の人には、Beatlesでの未曾有の成功があった人間が何を言うかと思われる
ところがあるだろうね。

ところで私には、今のProject Hydrangeasをやれていること、
それ自体がsuccessだなあ。

みんな、ありがとう。


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2024 憲法記念日雑記

憲法記念日。

少なくとも自民党が改憲主導なんて、脱税した人間が税法を改正するようなことに等しい。
有権者をバカにするのもいい加減にしろ。

*

寒暖の激しい日らしい。
世はむろん休みなのだが、私には仕事がある。
それはそれで結構だ。
人混みの中、私にとっては休暇も何もない。
家にいて、辺りを散歩してー
で大いに結構。

昨日もそんな感じで砧公園へ行ったら、スティックとがっちゃんのことを書いた直後と
いう状況下で、その二人と縁が深いと或るミュージシャンと遭遇。
お連れ合いと犬の散歩だ。
私は知り合いではないので、挨拶はしなかったけれど、すごいタイミング。

*

Project Hydrangeasは順調に進んでいる。
協力してくれるミュージシャン4人、ブレーン2人、感謝しかない。

ドラムスは生で録音と決めていたので、
スティックとがっちゃんに渋谷区に在るスタジオをブッキングしてもらい、
9日に本チャンを迎える手筈。

この1曲目で、プロジェクトのさまざまな流れが確定していく。

楽しみだ。


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伊藤匠七段、応援!

伊藤匠七段、「たっくん」が、藤井叡王から2勝目、
八冠は初めて先に角番に追い込まれた!

こうじゃなきゃ面白くない。
超天才が八冠のままずっと棋界に君臨する図式も実は嫌ではない。
しかし、それではそれこそ八冠の「雲外蒼天」にならないではないか。
龍虎揃っての勝負の世界である。

世田谷区民として、ちょうど瀬戸市民が熱烈に藤井聡太を応援するように
伊藤匠七段を応援したい。

三軒茶屋商店街の皆さん、薬玉のご用意を!


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スティックとがっちゃん

もうほぼ40年前、EUROXを脱退してしまった私は、
それでももちろん音楽を捨てるなどということはなく、私が最初に参加したバンド=VIAの
バンドメイト川口くんの紹介でスティックと山口じゅんさんに出会った。
国分寺に在る個人経営のスタジオでのことだった。

スティックはそのとき18歳で、調布の布田に在ったミュージック・スクールのドラム科を
出たばかり、家は神奈川の湘南地域に在ったのだが、その国分寺のスタジオに頻繁に
通っていた。

その布田でスティックが出会ったのがギター科のスクールメイトである
「がっちゃん(嘉多山信)」で、彼も同じようにそのスタジオに出入りをし、
また受付などのバイトもしていた。

二人は「喝!タルイバンド」ないしは別名「バンカース」に属しており、
それはすでにメイジャー・デビューも視野に入る、若々しいグループだった。

スティックはそういう時期にいつつも、私と川口くん、じゅんさんがこれから結成すると
いうELIXIRに参加してくれたのだった。

そのスティックと昨日ドラム録音の打ち合わせをしていたら、
「エンジニア協力で<がっちゃん>が来てくれる」とのことでうれしくなってしまった。

しかし、信じられない。
彼らとの出会いがもう40年も昔のことなんて。

スティックの見た目の若さは群を抜いているのだが、がっちゃんはさらにその上を行く。
本当に二人は40年前とそう変わらない容姿なのだ。

私だけが老醜を免れず、しかし、唄う歌は、若々しい。
プリプロで唄ったが、声帯だけはまるで老化していない。

見た目はどうなっていようと、歌うたいとしてはこれにすぐる幸せはない・・・
はずだ。


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業務連絡 You Can Run

You Can Run But You Can’t Hide

I know why you’re trying to avoid me
It’s because you’re afraid to err again
You overdid and had to learn to be
A chaste girl who always says Amen!

But now that no-one knows how you used to be
What’s the use of keeping it under wraps?
You’ve been on the run, living safely
And I think it’s high time I made a grab


CHORUS 1

You stole my heart and soul
And you have not given them back to me
You stole my heart and soul
And you have not given them back to me
You stole my heart and soul
And you have not given them back to me
Surrender yourself
I won’t handcuff you

CHORUS 2

You can run but you can’t hide
You can run but you can’t hide
You can run but you can’t hide
You can run but you can’t hide


Basic Chords (Verses & CHORUS 2) :

DM7 G6 | DM7 G6 | DM7 G6 | DM7 G6 |

CHORUS 2: (Chorus 1は半分で、下の8小節)

Bbadd9 | Bbadd9 | Cadd9 | Cadd9 | Bbadd9 | Bbadd9 | Cadd9 | Cadd9 |
Bbadd9 | Bbadd9 | Cadd9 | Cadd9 | Bbadd9 | Bbadd9 | Aadd9 | Aadd9 |


逃げてもいいけど隠れられないよ

なぜ俺を避けているか、知ってるよ
また過ちを犯したくないからだね
やり過ぎてしまって
いつも「アーメン!」と唱える慎み深い女性になるよう
学ばざるを得なくなってさ

でも今だれも君の過去のありようなんて知っちゃあいない
それを隠していても意味はない
ずっと逃亡し
安息な暮らしをしてきたね
そろそろ俺、君を捕まえるよ

君は俺のこころと魂を奪って
まだ返していないじゃないか

自首しなさい
手錠はかけないから

逃げてもいいけれど隠れられないよ



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ずっと悔いつつ、幸を祈り

家族間の諍い、友人知人の間での軋轢など、
当事者たちが60歳を超えれば互いにその無意味さに気づいてくることがある。
何だかんだ言ったところで、もう時間はないんだ、
今生の別れを苦々しい関係のままにしたくはないー
全ての人がそうとは言わないが、そう思うものではないか。

やったことの罪が経年劣化するというのはあるだろう。
巷でよく言われるところの「時効」というやつだ。

私がそういうことで赦されているのかどうかは分からない。
生涯赦してくれない人も多いだろう。
自分のせいであるのは分かるが、不幸なことだ。

だから私の罪を赦さぬ人々へは、「私は悔いていますし、あの世へ行っても、
ずっとそうであり、また、あなたの幸せを祈っています」と言うよりない。

そう言って赦されるとも思っていないのだけれど。


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Last night is the night I will remember for good

昨夜はそんなわけで「自民にお仕置きよ〜」の結果に満足していた。
すると電話が鳴って、見れば安ちゃん(関根安里くん)から。
川口エカくんと飲んでいる、という。
二人で録音をして、打ち上げているのだった。

エカくんは最近Martinのアコースティックギターを入手、
それを駆使しての新曲を安ちゃんの協力を得て録音しているのだと。

安ちゃんは私のHydrangeasプロジェクトに直ちに協力できていないことを詫びる。
「いや、こっちはお頼みする方、全然気にしないで。
安ちゃんがすでにあるいろいろなアーティストたちとの活動を差し置いてなんて
言えるはずがないのだし」と私が言うと、
「俺が一番一緒にやりたいのはMNEMOっちゃんだ」と落涙モノのセリフ。

エカくんも音楽人生=人生の終盤で、やり残しをできるだけなくすため努力している。

HydrangeasプロジェクトのLINEでは治雄ちゃんがこまめに返信をくれ、
スティックも「いつでも呼んで」と言ってくれる。

そう云えばー

昨日の昼下がり、「Deep世田谷サイクリング」で連れ合いと駒沢公園の方へ行ったの
だけれども、途中で用賀を通り、PLUS ONE Studios跡の前に来て、
オーナーだったFさんに黙祷を捧げたのだった。

そのF氏に大変お世話になったスティックー

彼のドラムを久しぶりに聴きたい、
彼のコーラスでのファルセットを聴きたいー

そう心から思った。


いい夜だった、last night



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当然のことが当然起こるありがたさ

昨夜午後8時NHKー
島根1区、亀井候補に「ゼロ打ち」で当確が出た。
それどころか、3補選すべてにおいて立憲候補に当確が出たのだった。

相変わらずの低投票率であったが、自公の組織票が物を言わない展開となったのは、
その中の人たちのかなり多くがシラけて棄権した、
あるいは立憲候補へと岸田自民党にお仕置き票を入れた、ということだろう。

同じ「裏日本」新潟出身の田中角栄に付き従った竹下登と、
今回物故した細田博之の父吉蔵という中央政界の「大物」が地元へ利益誘導する
まさに田中角栄流政治手法が島根県民の過半を納得させ、満足させてきたけれど、
そのドンたちが鬼籍に入って、「本当は東京人」の世襲なんちゃって島根県人の博之が、
特に安倍政権以降思い上がって好き勝手をやり、説明責任も全く果たさず、
そしていよいよ裏金=脱税問題で、彼もろとも自民党が愛想を尽かされてしまったのだ。

私は角栄さんの故郷と同じ豪雪地帯の會津西部に生まれ育ち、
利益誘導型の政治が渇望され、支持されたこともしっかり実際に見聞きしている。
中央の富を地方へ分散させること自体に異議はない。
しかし、何事にも限度がある。
そしてその分散を決める主体の倫理上のふるまいも大きな問題となるし、なった。

<「おらが先生」が道路造った、橋を架けた、だから先生をお支えする>という図式は
とっくに古風なものになっているのだが、それでも相変わらず有権者の心をつかむものだ。

しかし、その「おらが先生」たちが東京でロクなことをしていないということになれば、
田舎の支持者だっていつかはその堪忍袋の緒が切れるー

島根1区は今回そういうことだったと言えよう。
さらに血筋が大事な田舎で、対抗馬が亀井家のお姫様だったことも大きかろう。
亀井家は、出雲ではないが、同じ島根の石見・津和野藩主を代々勤めた。
森鴎外の主君家だ。

田舎者は、會津の者たちもそうだが、元・殿様に弱い。
自民党が松江藩藩主の血筋、雲州松平家の末裔とかを担いだら、おもしろかった。(?)

なにしろ、今の自民党を支持できる人なんて、党員だって少なかろう。

当然の結果が出て、安心した。



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大国主さま、お助けを

東京はもう五月晴れと言っていいだろう、まだ3日早いけれど。

衆院補選、どうなるか。
自民党への逆風はかつてないほど吹き荒れているけれど、
そう簡単にこのモンスターでヌエのような政治屋集団が負けるとも思えない。

一番の注目はその自民党が候補者を立てている島根1区だろう。
立憲は元職の亀井さんで、この人は江戸時代なら大名家のお姫様だ。(So what?)
かたや自民は元財務官僚とか。

島根1区に当たる地域には一度行ったことがある。
県庁所在地松江市が在るところだ。

島根に限らず、大昔に「裏日本」とかと言われた本州の日本海側各県ー
その県民の多くは本当に今どうやって暮らしているんだろうと思えてならない。
どこにでも暮らしに困らぬ富裕層はいる。
しかしそれ以外の人々は、物価高、低賃金、少子高齢化、過疎をどう生き延びているのか。

「カツカツだけれど、何とかやっています」と答える人も少なくはないだろう。
田舎には最低限の食材は互いに調達し合えたりすることもあるし、自分で作れる人もいる。
しかしそれだけで現代生活を営めていくはずはない。

The Land of the Sinking Sunー

もう「日没<する>国」になって30年とか。
知足の生活を1億余りの国民が営んでいくというなら、それもよし。
しかしそうはいかない今。

税負担は江戸時代よりもひどいことになりつつあり、
それを課す「上級国民」の議員様、自民党議員の4分の1が事実上の脱税をしているなどと
いう目も当てられない事態になっていても、
島根で自民党が大負けすると断言できぬのだから、
「日没<した>国」にすでになっているのではないか。

それでも、島根1区のみなさま、どうか日本を助けてください、とお願いする。



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He's the One

Twitterを眺めていたら、「山本太郎を総理大臣に」のハッシュタグ。
多くの人が、先日の彼の参議院質問を取り上げ、特に質問時間が切れた後、
散会となる中、議場を後にする岸田首相に再び何度も能登地震被災者への緊急の支援を
乞い願う姿、そして持ち時間を少し超過したことを委員長に詫びる姿を写した動画を
上げているのだった。

岸田は何の熱意もない顔で、むしろ軽侮しているような微笑をー
あるいは自分を遥かに凌駕する人格と熱意と見識、
そして愛情を持つ人物に戸惑っているかのような微笑をー
浮かべて山本を見ている。

委員長は、共産党の支援も受けて宮城選挙区当選を果たした元立憲民主党の人物で、
なんとその後突然自民党入りをした裏切り者だ。
私が最も許せないと思うタイプの政治屋だが、
そんな人物にも山本はちゃんと詫びを入れる。
その委員長も、質疑を打ち切った自分の差配を個人的に詫びていた。
山本は「とんでもない、ありがとうございました」と返していた。

そしてまた再び、山本は岸田に「総理、お願いします!」と2度腰を低くして言う。

涙が出てきたよ、この動画見ていて。

「本編」はリアルタイムで視聴していた。
それが終わって後、こんなやりとりがあったのは知らなかった。

山本くんはもちろん未熟なところがいっぱいあるだろう。
しかし、まず原発廃絶を3.11後に訴えて俳優業を辞め、被災者支援を始め、
ひとり参院選に出て当選、以降、国政を変えるために、
殺されることも覚悟して辻立ちしてきた。

質疑のクオリティーはどんどん上がり、
理論武装も並の政治家も官僚ももう届かぬほどになっている。

なにより、彼の国民への愛だ。

私は彼を総理にしたいと思う。
なっていただきたい!

「『あなたがいてくれて、ありがとう』と言いたい」ー
と彼に言いたい。



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Nothing Else to Do

IMG_0761.jpeg

昨日、夕暮れ近い砧公園


老いについてはだいぶ前から考えてはきたし、
心理的な備えをそれなりにしてきたつもりではあったが、
やはり現実にそれを突きつけられると<下準備>は完全とは程遠いと知らされる。

自分の「老・病」ももちろんあるが、友人知己のそれ、いわゆる「二人称の病や死」にも
同じほど切実なものがある。

しかし、こちらは、気が動転することがあっても、結局生きていくよりない。
ほんの少し前に鳥たちに啄まれてきれいになくなった庭のピラカンサの実ー
今その同じ木に無数の蕾ができていて、まもなく開花だ。
紫陽花もどんどん葉を伸ばしている。
柚子の花がいよいよ芳香を放ち出した。
ハナミズキはもう盛りを過ぎようとしているし。

時の移り変わりを惜しみ、そして愛でて、生きていくだけだ。


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どっちが悪いじゃない、殺し合っていればどっちも悪い

先ほど久しぶりにPTV(ポーランド公共放送)の「Military Mind」の最新版を見た。
驚くほど精度が上がったドローンからの対人爆弾の「成果」が何度も、
ほぼボカシなしに、放送されるのだった。

直撃のもあったが、爆煙が悲惨に過ぎる真実を覆い隠す。

PTVのこのあからさまなロシアへの配慮のなさは何だろう。
親プーチンのロシア人が、ロシア国内では見られないにせよ、国外で見て、
これを「お上」に報告しているのは疑いない。
プーチンはポーランドへの怒り心頭に発しているに違いない。

PTVは完全に親ウクライナであって、ロシア兵の戦死のありさまは好奇心の対象、
あるいは溜飲を下げるためのエンタテインメントとして提供しているとしか思えない。

私はウクライナ戦争が始まって以来、一度も偏った見方はしてこなかった。
侵攻を始めたのはロシアだからといって、それゆえ全面的に悪いとは言い切れない。
侵攻を誘発してしまったウクライナに咎が全くないとは言い切れない。
と言うか、私にすれば、今殺し合っているということ一点でどっちも悪い。

もうやめろよ。

イスラエルも多くの人がgenocideと断じる蛮行をやめろよ。

いい加減にしろ。

「こっちには関係ねぇや」とエンタメとして自分側の兵士たちが殺されるところを
<楽しまれていて>一体あんた方は何をやっているんだ、

ネタニヤフ、プーチン、ゼレンスキー・・・



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新勝寺と神田明神

今日東京は陰鬱な空、そして肌寒い。

そんな中、これから日課のウォーキングだけれど、帰ってきたら音楽だ。
録音機材の前に座るのは、なかなか久しぶりのことになってしまった。

*

今日は名人戦第2局、成田山新勝寺が対局場だ。
新勝寺は私にはかなりゆかりのあるお寺だ。

なにしろこのお寺、不動明王がご本尊、しかもそのお像は、承平天慶の乱、
すなわち平安期の平将門の乱を鎮定する祈祷のために京都から送られたものだ。

2000年、すでに千葉の光町時代(平成の大合併で今は横芝光町)からお不動様に
ご縁があった私だが、比較的近所の神田明神へ初詣したことがあって、
おみくじで大凶を引いた。
確かにひどい年になった。

新勝寺と神田明神は敵対関係にあると言っていい。

前者は将門調伏の寺、後者は将門を讃え祭る神社。
江戸っ子も、新勝寺の別院が在る深川の方の江戸っ子は成田詣でをするし、
神田の方はそれを厳に慎むという。

さて、藤井名人は、このどちらでも対局することになった。
ご祈祷をどちらでも受けたはず。

どうなることやら。


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2024 卯月随想

岸田文雄というのは少なくともworst 3の総理のひとり、
もしかするとworstではないか。

彼がのらりくらりとするのは、根底で、どうせ国民など自分の論法についてこられない、
そしてどうせ関心もなく、己の場当たり的で信念ない言動など忘れてしまうと
侮っているからだ。

安倍派裏金の慣行が明らかに始まったないしは行われていた当時の派閥会長森喜朗に、
民主主義の危機だというのに、森の都合なども考慮して呼び出すことなく<電話で>
事情を訊いたと。そして関与はないと言われたから関与はないと臆面もなく言う。
<さし>で聞いたと言い、立ち合いはなし、記録も取らなかったと堂々と言う。

立憲民主党の岡田克也さんは、こんなケジメのないことでは、
極端な左右の政党が生まれ、力を持ってしまうと言っていたが、
「右」についてはもうそうなっているように思える。

「大東亜戦争」という名称を意図的に使った自衛隊幹部もいるし、
腐敗政治家を「君側の奸」と断じ、「暴力装置」が右の極端な政治勢力と結びつかない
保証もない。

民主主義を守る剛毅果断の政治家が出てこないと、恐ろしい未来が見えてくる。
岸田文雄は全くその任に非ずだ。


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歌詞だよ(業務連絡)

Hydrangeas

Hydrangeas
start to weep when they see me cry
Knowing what I’ve come here for in the rain

Under the gray clouds
the flowers are shining so bright
Telling me gently to get over my pain

Hydrangeas stop me from dimming out
They always tell me what life is all about

There’s no one around
I’m hearing no sound
In their pity I’d rather drown


紫陽花

紫陽花はわたしが泣くのを見ると嗚咽し始める
なぜわたしが雨の中ここへやって来たのかを知っているのだ

灰色の雲の下
紫陽花はとても明るく輝いて
やさしく苦しみをのりこえよと言ってくれる

紫陽花はわたしのいのちの光が消え入りそうなのを止め
生きることの意味をいつも教えてくれる

周囲に人はなく
何も聞こえない
紫陽花の慈しみにわたしは溺れてしまいたい


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細部までつめる文化を持つはずの国で

YouTubeでおすすめされるビデオに、外国人による日本礼賛モノがある。
総数はもちろん知らないが、同工異曲のものが夥しくある。
しかし、その意図とは裏腹に、最も<国辱的>な内容のものに、外国人旅行者、
特に白人にビデオ主がそれなり高級な料理を振る舞うものがあって、
タダ飯タダ酒を馳走になる白人たちはその料理や酒を絶賛するというのがある。

また、韓国人女子たちが東京を中心に日本諸都市へ行き、日本のサービスのきめ細かさや、
もちろん食の豊かさにも触れ、また日本人と交流する機会も得て感動し、
それまで抱いていた日本への負のイメージを払拭していく、というのもある。

あるいは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシなど、東欧圏の女性が永住権や日本国籍を
とるために奮闘する(?)ものも多数あって、いかに日本が住みやすい、暮らしやすい、
そして刺激に溢れているかを強調するのだ。

見ていて、彼ら彼女らの感想は嘘ではないと思うし、
日本での当たり前が外国では讃えられるべき美風だったりすることは往々にしてあって、
私も日本再発見というような気分になることもある。

ある韓国女性が、「日本はディテールの国だ」と言っていた。
細部にこだわる、ということだ。

「日本すごい!」モノは本当に多い。
一部はむろん賛同できる。
誇らしくも思っている。

しかし、どこでもそうだが、問題がない国なんてあるわけがない。

外国人たちを感動させるすばらしいプロたちを讃える。
そしてそういう方々が、そのプロ意識と仕事でちゃんと報われる国のあり方でなければ
ならないと心から思う。

税の負担率では五公五民を超えるのももうすぐ、もしかするともう超えているか。
その税の負担の見返りは十分か?
そんなはずはない。

「公金チューチュー」とかと気に入らぬ団体などを揶揄し、告発していた議員様が
なんと裏金を貯め込んだり、飲食に遣っていたりして、脱税で刑事罰を受けることもなく
国会議員様ですと膨大な額の歳費をもらっているままなんてー

ロクでもないことが罷り通る国でもあるのだと自国礼賛系YouTuberたちは自覚して
おられるのだろうか。

そうあってほしい。



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If you don't want to lose face, have no face.

イスラエルが「報復」攻撃だそうだ。
イランがそれに「報復」するのは必至ではないか。

国の面子って何だ。
雪辱のために相手の国と自国の民に、十分だと思えるまで死んでもらって
保たれるもの?

そして、そのためなら死んでもいいという人もいるのだ。

人間てそういう「動物」なのかもしれない。
しかしそんなのアホらしいと思う人もいる。

後者が圧倒的に多い「種」だと信じている。
しかし前者にその生殺与奪の権を握られているのだ。

私は抵抗する。



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Project HYDRANGEAS発足

Efilさんから激励のthumbs-up、本当にありがとうございます!
歌うたい、ノセるにゃ、「いいね」、また拍手。

Efilさんからご期待いただくと、ハードやヘヴィな新曲作ろうかいとも思ってしまう。
あの小説の中、そういうムードのところもあるし!

*

さて昨日、関根リーアン君、Reds岡野氏、スティック杉山氏、
そして嘉多山ガッチャンからご支援いただけることが確定、本当に幸せです。

Kは、visual面で貢献してくれます。

最後のアウトプットのつもりですが、まあ、坂本龍一さんのあの最期までの
ミュージシャンシップを知ってしまうと、何をまだ全然元気なくせにと怒られて
しまうのじゃないかと。

とにかく、音楽仲間とまた奏で合えるうれしさよ!



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いよいよ「実験」の音楽制作部門始動

今週で新学期が始まって2週目が終わり、私も少し落ち着ける。
いよいよ、「実験小説」の「実験」たるところをスタートさせよう。

まず小説のタイトルとなった『Hydrangeas』と言う楽曲に音楽的洗練を与える。
関根くん、治雄ちゃん、スティック、そしてガッチャンに声をかける。

この曲のカウンターとしては『Fly To Me』かなと思っている。
これも同様に4者に協力を頼む。

さらに、関根くんにはあの小説の中の断片で、彼に何かしら音楽的霊感を与えるものが
描かれているようなら、作曲をしてもらいたいと思っている。

Hydrangeas


Fly To Me


Miss You


Cry For a Thousand Days



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2024 卯月雑記

バイデン大統領がネタニヤフにイランへの報復をするなら支持しない、
援助しないと言ったそうだ。

最悪の結末への重要な伏線の一つが消えたと言っていいのだろう。

日本の対応?
そりゃアメリカ様がそうなら「ご尤もです、バイデン閣下」と言うに決まってる。
見上げたもんだ。

*

春の交通安全週間だか旬間だか月間だかが今日で終わるそうだ。
東京都の交通事故死者数が1.3倍になっているとかとも聞いている。

こういうことを書いていると恐ろしい。
自分だっていつ事故の当事者にもなりうるのだから。
どんなに安全運転に努めていてもだ。

自転車に乗れば、出くわすのは交通法規無視の子ども、
母親(ほぼ全員電動アシスト車)ばかり(自転車の男性は滅多に出くわさない)。
近くの小学校にはもう2度も自転車運転安全教室を開くよう投書しているが、
実施したのかどうか。

したならしたで実効性ゼロと断じるよりない。

重大事故が起こるのは時間の問題だ。

そんなことになってほしくないから、また児童を叱り、母親に小言を言うー
学校にまたも投書するよりない。


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Significance

当たり前だが、

Israel’s war cabinet met overnight, with one official saying there would be a “significant response”

とBBCの最新記事。

ただの1市民が「シリアス」になって戦争反対を言ったところでホント、まず意味はない。
こっちの「significant response」なんて事実上ありえない。
イスラエル側のそれはイランにとって強烈なしっぺ返し、つまり相当数の人間が犠牲になる
報復を意味する。

私は無力だ。
しかし、だから看過していつも通りの極楽とんぼではいられない<気持ち>であることを
表明せざるを得ない。

岸田さんは、アメリカとの強い連帯を言い、議会の賞賛を浴びて気持ちよく帰ってきた
らしいけれど、中東におけるこれ以上の戦闘エスカレーションが起きないように
呼びかけるくらいはしろよ。

殺し合いのinsignificanceを訴えろよ。
あなたなら1日本市民より少しは訴求力があるだろう。


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「ずっと(?)シリアスでばかりでいられるかいってぇの」ってか

いよいよイランとイスラエルの戦争が始まるのか。
イランは、イスラエルによるシリア在イラン大使館攻撃への報復として
「神風ドローン」を発射したそうだ。
ネタニヤフの対パレスティナ超強硬路線の延長線では、イランへの「報復」空爆から、
核兵器使用まで行ってしまう可能性を否定できる人はいないだろう。
当のネタニヤフ自身もきっとその可能性を排除していないはずだ。

これが第三次世界大戦への導火線的戦争となってしまう可能性もないとは言えない。

そんな中、某極楽蜻蛉の国は、今日も我関せずに1日をみんなで過ごす。


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英語のセンセ

今週新学年がスタートした。
私が英語をお教えするクラスが1コ増えてしまった。
もう引退で当たり前の年配なのに、増やすとは何事か。
その増えた分のお給金はせいぜい孫のために遣おう。

お教えするのは、高2、高1、中3、中1の生徒さんということになった。
持ち上がりが2クラス、新規が2クラス。
いずれの生徒さんも礼儀をわきまえたいわゆる「良い子」ばかりで幸運だ。

高2は教材を作る時に最も私自身にとっても勉強になる学年だ。
BBCやCNNの記事を参考にする。
もうこの歳まで英語を学んできた身としては、「新単語」はほとんどない。
あったらあったでその単語を味わう。
楽しい。

主に勉強になるのは、文である。
今は特に分詞の使い方をとてもおもしろく鑑賞している。

昨今一流大学はもちろん、偏差値的にそれ未満の大学でも、
平気でnativeの記事を入学試験で採用するから、
決して私の自己満足を生徒さんらに押し付けているわけではないのだ。

大谷翔平さんはもう渡米して5、6年とか経っているのに、
どうして重要な場面で重要なことを英語で話せないのかがやはり気になる。
そんなことができたら、野球の超天才であるのに加え、語学の天才でもあることになるー
いくらなんでも要求がきつ過ぎると言われてしまうだろう。
けれど、記者会見で彼が言った日本語が正確には訳されず、
pressの人々が不満を抱いたのにはやはり情けない想いを抱いた。

You may be feeling that what I told you this time is not enough,
but please understand that was all I can say now

くらいのことは、中学生でも言えておかしくはない。

こういうことをちゃんと言えるレベルまでもっていこうー

それが私の毎年のteacher of Englishとしての目標なのだ。


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桜田門外ノ変の新事実

NHK「歴史探偵」で桜田門外ノ変が取り上げられており、視聴した。
新事実があるというので興味津々だったが、その核心自体は知っていることだったー
駕籠の中にいた井伊直弼は銃撃されて斬り合いになる前に絶命していた、ということだ。

ただ、その銃がペリー提督が幕府に献上したものの水戸藩による複製だったろうこと、
後継を決めぬままになった彦根藩が武家諸法度により改易される可能性があったこと、
それを避けるため、幕府は直弼が襲撃を生き延びたということにして世継ぎも決まったことー

これらは初めて知った。

昨夏彦根へ行き、お城もしっかり見てきたが、彼の地の方々にとって水戸は、
ちょうど會津若松の者たちにとっての萩みたいなものなのだろうと思った。
しかし、會津の場合、長州や薩摩という外様大名の藩との抗争となったわけで、
ある程度それはありうることだったと思えるが、
彦根藩と水戸藩という徳川幕府の屋台骨を支える2藩がそこまでのことになったのは
皮肉と言うよりない。

浮かび上がるのは、やはり、光圀以来の水戸藩の国粋主義、そして斉昭の尖り過ぎだ。

世田谷や狛江は彦根藩の領地だったし、「藤倉転石」の桐生もまた然り、
「転石」氏の根本山神社は桜田門外ノ変の時、井伊家の賛同庇護の下、
ちょうど江戸へ<出張所>別院を設けるために桐生を出た道中だったという。
むろん計画は頓挫した。

今私が住むところから自転車で15分ほどのところに豪徳寺がある。
ここは井伊家の江戸における菩提寺(もちろん当時は江戸ではなく、武蔵国荏原郡)。
第三代藩主井伊直孝を始め直弼の墓所もあるし、
桜田門外で闘死した八人の藩士の供養塔もある。

皮肉なのは、そこから自転車で数分で松陰神社が在ること。
安政の大獄で直弼が殺した吉田松陰を祀った神社だ。
その「国士」にあやかって、国士舘大学が隣に在るのだ。

さて、「歴史探偵」出演の佐藤二朗氏。
どうも砧地域在住らしい。
私は2度も彼と遭遇している。

彼は砧が井伊家の領地のひとつだったことを・・・
きっと知っているだろうな。


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終わってんだろうな

熱し易く冷め易いと言われればそれまでだが、大谷、大谷、藤井、藤井の連呼ー
もうここまで来て、他の重要事を差し置いて加熱報道することに飽き飽きしている。
報道する方も、いまだ熱狂する方も、本当に極楽蜻蛉に過ぎる。

そんなふうになっていられる足下が実は揺さぶられていることに直面しなくては。

天才の動静が気になる、気にする人の需要があるとするのはもちろん分かる。
私だって気にならないはずはない。
しかし度が過ぎている。

故意であれ、未必の故意であれ、脱税議員らがのうのうと立法に携わっているという
信じがたい事態を許していていいのか。
自民党議員も含め、脱税に関わっていない「選良」たちがすべきはボイコットだろう。

こんな中で少子化対策として増税ー
それでもこのままじゃ人口中規模の国にすらなれない。
計算上、「日本人」はいなくなってしまう。

我らがヒーロー、故・安倍首相があれだけプーチンに掛け合ってもダメだった北方領土交渉。
日本はアメリカが日本国内のどこに基地を置こうが逆らえないからというのが最大の理由
だったらしい。

アメリカの戦争に巻き込まれるー
みんなそんなことはないと思っているんだろうが、甘過ぎる。

憂さを晴らしたいから、大谷や藤井に熱狂するのもいいのだが、
そんな熱狂を保障する体制が崩れてしまったら、まさに元も子もないのだ。


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来春の桜よ

北海道北見に住む友人から、初夏の陽気から一転翌日は雪という天候激変を報せてくれる
メールをもらった。一昨日のことだったが、その寒気の<ちょっとぬるくなったやつ>が
東京に来たみたいで、今朝は寒かったなあ。

庭木の乙女椿の花びらがとにかく凄まじい量道路側に落ちてしまい、
この時季は毎日、それも時に複数回掃除をしないといけない。
義父のお気に入りなのだが、私は普通の(?)薮椿の方が断然良かった。
まあ、バチが当たるからそんなことは言わないが。

掃除をしていると相変わらず吸い殻を道路に捨てる複数人の狼藉の跡を目にする。
何が民度が高い日本人だ。
それから、マスクを路上に捨てる破落戸。

本心で言う。
いなくなれ。

*

昨夜も深い時刻に歩きに出た。
今回は成城学園の脇の仙川沿いに咲く桜と、ちょいと有名な成城6丁目を中心とした
桜並木通り。

数日前には昼と夜に喜多見9丁目と成城4丁目野川沿いの桜も見たし、
また成城4丁目の通称「ビール坂」の桜も見た。

もっと脚を伸ばして、狛江の多摩川沿い、あるいは多摩川住宅へ行く通りの桜並木も
見たいところだけれど、歩きではちょっと遠すぎる。

上で書いたのが私の住むところの周辺にある桜の<名所>だ。
むろん砧公園のは除いて記した。

さて、来年の春、やはり元気で桜と再会できるか。



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昇天メンバー

夜桜を観に、午前0時過ぎ独り砧公園へ出かけた。
雨も降りそうな夜空、約39万平方メートルの広大な園内には案の定誰もいなかった。
最高である。

歩きながらYouTubeで編集した音楽リストの曲を楽しむのだが、
最近入れたZombiesのTime of the Seasonが流れ、胸が熱くなった。
リアルタイムで聴いた頃の思い出が一挙に脳内を埋めるようで、感情が込み上げてきた。
そのとき私は10歳だった。

本当に、あの頃に戻りたいと思った。

*

YouTubeではいろいろな動画を見るけれど、肉親の相次ぐ鬼籍入りの頃、
鬱状態の私を救ってくれたものに、先代三遊亭円楽司会時の「笑点」と柳家喬太郎の
新作落語があった。

そのデータが残っているからだろう、今でも、特に「笑点」の<海賊>ビデオを
どこかの国の怪しげな投稿者が上げているものだからおすすめに載ってくるのだ。

現在の「笑点」は全く見ていないので、ネットニュースの話題で知るだけだけれど、
林家木久扇さんが引退されたそうで、立川流の新人が入るそう。

木久扇さんは実は相当に賢い人で、怜悧とすら言っていい人だろうとずっと思っていた。
与太郎役をやらされて、忠実に馬鹿を演じてきたけれど、本当はそうじゃない。

2000年代に入って、先代円楽、桂歌丸、林家こん平、六代目円楽(初代楽太郎)と次々に
<昇天>メンバーになっていってしまった。この4人がいた時の「笑点」がベストだった。

今残っているそのころのメンバーでは、三遊亭小遊三が一番、次に林家たい平か。
「大月の師匠」の毒気はなくてはならない。

失礼ながらもう一人の方については、論評もしようがないほど私には印象がない。
その人の回答の番になれば、飛ばす。
笑点メンバーとしてもそうだが、何より、なぜ噺家になろうと思ったのかと疑うレベルだ。


話は変わってしまうが、NHKラジオの「昭和人物史」で樹木希林さんが取り上げられた。
「ユーヤさん(内田裕也)」の<扱い>を娘さんがロンドンのタロット占いで尋ねたら、
「お母さん(希林さん)が亡くなる時、一緒にお父さん(ユーヤさん)を連れていく」と
いうようなことを言われたと。

亡くなり方は予言とは違ったが、希林さんが亡くなって程なくユーヤさんも確かに後を
追われたのだった。

六代目円楽さんはずっと歌丸さんの昇天間近をからかっていて、それが売り物だった。
そんな不謹慎な洒落をずっと言っていて、たった4年後14歳も上の歌丸さんに
<連れて行かれた>。

親しい人にあの世へ連れて行かれるというのは、あるなあ、って思う。
だって私の家だって、父、長兄、母と3年経たずのことだった。

Zombiesの歌は、その3人がまだまだ若かった頃の、我が家に流れた歌だ。
そしてそれからわずか1年で、「笑点」の前身「金曜夜席」が始まるのだった。


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I'm sure you'll agree with me, Mr Sakamoto

昨夜坂本龍一さんの「Last Days」を見た。

あっぱれな最期で、感じ入った。
70歳そこそこの旅立ち、YMOで唯一存命と言うことになった盟友の細野さんが
もっとやれることがあったのにと悔やまれていた。

坂本さんは死は怖くないと言われ、むしろ死とはどういうことであるか体験するのを
楽しみにするような言葉も遺していたと記憶する。

緩和ケアに入られたのだから、病膏肓に入って苦しまれたのは疑いないのだけれど、
それでも泰然と死を迎えようとされていた心の強さに感服する。

きっと坂本さんも来世を信じることができるようになっていたのだと私は感じる。

自分のしたこと、それへの思いは、受け継がれていく。
むろん来世の自分へ、そして自分に関わった人々へ。

解脱こそが仏教の目標だとするのなら、私はこの世へ還ってきたいと思うのだから、
永遠の亡者かもしれない。

しかし、その「この世」がますますの穢土となっていくのなら、還りようがない。

この世を兎に角、生きている裡は、浄土に少しでも近づけなければいけない。


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楽しきひととき

昨夜は克己会。
元々その日に合わせて「Hydrangeas」擱筆を目指していました。
なんとかその通りになって、今日はゆっくりしています。

会は大変な活況で、参加者全員満足。

参加者にはこれから私が「実験小説」というだけのことをしてゆく際の援助をいただきたい。
まあ、我欲ではありますが、私に免じて(笑)。


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実験・新形態小説 『ハイドレインジャ』〜第3部その31 最終回

ハイドレインジャ
第3部その31

6月の話に戻ろう。

いよいよ3人で蛍を見る会の日が来たのだった。
凛は浴衣を着た。とても「アラフィフ」には見えない。誰が見ても30歳代にしか思えないだろう。白が基調で、涼しげな薄紫色の紫陽花の柄が目を引く。成城から歩いてきて、どれほど多くの通行人が見惚れたことか。

蘭が集合場所である喜多見駅近くのカフェにやって来た。やはり浴衣姿で、紺が基調の花柄が艶やかで、他の客が一瞬目を奪われるほどの美しい着こなし、そしてもちろん、容姿であった。

そのカフェでまず軽い夕食をとった。
話はアルバム『Hydrangeas』についてだ。蘭も収録する2曲で俺と一緒に歌詞を書いたのだ。大堀がデザインしたアルバムのブックレットにつき、詩と音楽のイメージとヴィジュアルのここが良い、ここが違うなどと話し合った。

ある曲で蘭が、「I love you, no matter how you treat me」という歌詞への想いとブックレット・デザインとの齟齬を熱く語っている裡に泣いてしまったのだ。

「光明なのよ、光。この見開きページの基調色は赤だけれど、黒やdarkな色は左ページの左隅だけにあって、右ページは光が横溢する空であってほしいの!」

凛は敏感に蘭の気持ちを受け止めて、食後のEarl Greyのカップを震わせ、ソーサーがカチャカチャ鳴った。

俺は複雑な表情をしていたに違いない。


店を出たが、午後6時半でもまだまだ明るい。
みつ池へ着いても、まだ蛍が出るには早かった。

国分寺崖線の木立の中に入れる場所を探すことになった。崖線下の道を歩いていくと成城4丁目緑地に着いた。残念ながら門は閉まっており、とぼとぼと3人は引き返す。

ヒグラシが鳴いている。
道の左側、つまり崖線直下には<はけ>が湧いていて、自生しているわけでもないだろうが、紫陽花がところどころ咲いている。そして右側の住宅の塀の内側や生垣にも紫陽花が連なるように咲いている。まるで紫陽花ロードだ。

俺はその景を立ち止まって見た。すると凛と蘭の後ろ姿がその紫陽花ロードのperspective奥に吸い込まれていくように見えた。

なんという美しい景だろう!

余りの感動に立ち尽くすしかなかった。
そして二人が本当にこの景に吸い込まれてしまう、異次元に行ってしまうのではと俄かに焦り出した。

あ!ヒグラシが鳴くのをやめた。
遠くの鳥たちの声も聞こえなくなった。

俺は咄嗟にアルバムのテーマ曲『Hydrangeas』を歌った。

There's no one around
I'm hearing no sound
In their pity I'd rather drown

誰も周りにいない
音が聞こえない
紫陽花の憐みの中 俺は溺れたい


すると凛も蘭も振り返った。
ふたりの微笑みは梅雨の晴れ間の陽光のように光った。

そのときー

大地震が来た。
すさまじい揺れだ。
崖が崩れ出した。
そう思った途端に一挙に土砂と岩と石と樹木と紫陽花が俺たちを襲った。

首都圏直下型地震だった。


俺たちは死んだ。
死んだけれど、生き残った仲間たちが『Hydrangeas』を後に発表してくれた。

俺は、凛は、そして蘭はー

今<あの世>にいる。

蘭はトライアードのハーモニーを楽しんでくれている。








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