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桜色の春愁

懐古モードが過ぎるほど頻繁になると死期が近いのかもしれないと感じないわけには
いかないのだけれども、まあ、それはそれ。

1995年は私の人生においてはー
阪神淡路大震災があり、オウムによる地下鉄サリン事件があった年だけれどもー
本当に恵まれた年だった。

以前(去年5月5日)にも書いたけれど、2月3月と上用賀のスタジオでずっと
OMNICHRONISMの録音に勤しみ、終わってすぐに渡英、ミックスとマスタリングを
ロンドンで行ったのだ。
ミックスは「第5のBeatle」George Martinが設立に携わったAir Studiosで
行われ、ミュージシャンとして至福の時間を過ごした。

アルバム・ジャケットのための写真撮影で信州(どこだったか失念)へ行き、
完成すると仙台、福島、札幌、浜松・名古屋、大阪、広島、山口、金沢、
そして富山へとプロモーションの旅をした。

デビューシングルはRosemaryとなったのだが、『君にたどり着いた』が第2弾か
というところでSMEなどの機構大改革があってレコード会社は2年もたなかったと
いう厳しい現実が1年半後にあったけれど、それまでは本当にミュージシャンとして
幸せの一言であった。

事務所とレコード会社にあらためて心から感謝するものです。


今上用賀の近くに暮らして、27年前にレコーディングをしていた2月、3月という
浅い春の日々を今過ごしながら、懐旧の情のメーターは振り切れそうになるのだが、
そのmaximumな状態には、誰に理解されなくても一向に構わないが、下の、
去年独り再レコーディングした『君にたどり着いた』の英語バージョンの大サビ部分を
聴いていると陥るのだ(その状態に「陥る」というより「へと昇る」か)。

レコーディングの終了はちょうど桜開花の頃だった。
また、元々この歌が降りてきた1985年、季節は春だった。

恋の喜びは、桜色の春愁だった。

『君にたどり着いた』英語バージョン
掲載終了



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