滴丁東了滴丁東

数日悪夢の連続で良い睡眠がとれない状態が続いています。
目の前で母子３人が落雷に遭い、小学生くらいの息子が特に重傷を負うシーンとか、
大嫌いな虫である、オオカマキリとミズカマキリの対決シーンとか、
嫌な夢はもっとあったのですが、もはや思い出せません。
なにしろ困ったものです。

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『正法眼蔵』についてのNHKラジオ「宗教の時間」を聴いていたら、
道元禅師の師、天童如淨の「風鈴頌」という偈に出会いました。

渾身似口掛虚空
不問東西南北風
一等為他談般若
滴丁東了滴丁東

風鈴は虚空に掛かって、風の方向を全く問わずに、そのまま受けて
「般若＝深い智慧」の音を、チリン、チリンと鳴らすー
というような意味です。

この「滴丁東了滴丁東」の音は、般若心経の「羯諦羯諦　波羅羯諦」みたいな
ものなのでしょうか、意味は違っても。
前者はメロディ、後者はリズムかな。

仏教学者さんたちに笑われてしまうかも。

なにしろ、全方向からの風を分別せずまともに受けて、
ただチリンチリンと鳴るって、
いいですね。