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Is This America?〜 I hope it is

やっぱり、という感じだった。
Trumpの支持者たちがCapitol Hill(米議会)を襲撃した。
煽ったのは、選挙に負けながらそれを信じようとしない現職大統領だ。
CNNを見ていたが、ある民主党上院議員はTrumpを「サイコパス」と断言していた。
自己偏愛の度が過ぎる人間であるのは誰もが見てとれていたろうけれど、
多くがまさかここまでとは思わないで2016年に投票してしまったのだ。

もちろん「ここまで」やると思った者もいたろう。
それを是とするか非とするか、前者は圧倒的に少ないはずだが、
その者たちがTrumpに煽られ、米国史上未曾有の汚点を残す片棒を担いだのだ。

これはしかし、あらたな南北戦争の始まりかもしれない。
もちろん旧・南部連合の州がまとまって合衆国政府に内戦を仕掛けるなどということは
さすがにないだろうけれど、バイデン政権に揺さぶりをかけるゲリラ戦術などは
十分に予想できる。


これは主義主張の対立ではない。
知性が反知性に攻撃を受けている、ということなのだ。
21世紀に、アメリカという「先進国中の先進国」だったはずの国でこんなことが
起こるという現実に世界中の人が瞠目すべきだ。

アメリカが多民族、移民の国であるという特性は無視できないけれども、
多くの先進国が多民族国家になりつつある今、分断はいつでも起こりうる。
過激主義はなにもイスラム教徒の一部だけの話ではなく、
先進国を自称する民主主義国家にいる、他の後から入ってきた民族・人種より
優越すると信じる同一集団の人々も、選挙結果に不満を抱けば同じことをしかねない。

知性:反知性=lawful : unlawfulでもあると断じる。
法律がこれまでの人類の叡智を集めたもので、さらに民主的手続きを経て制定された
国において、それに反対する者たちが多数派を占めようとすることは、
むろん民主的プロセスをたどってのことなら正当だが(公約や宣伝に偽りがなければ)、
ほとんどの場合そんなことは望み得ず、ゆえに反知性派は己の要求のためなら
非合法手段を使おうとするに決まっている。

アメリカは今、あろうことか大統領がその反知性派の頭目になりさがっており、
自分の好き嫌いで政治を、人事を、選挙結果を、どうにでもできると思っているのだ。
なんという深刻な危機だろう。

しかしアメリカ人の多数派はきっとこの危機を抜け出すに違いないと信じる。
その鍵は、やはり、知性である。



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