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Being invisible doesn't mean not being there

https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_04_2281357

先ほど朝散歩をしていて聴いていた、理学博士で、北海道美瑛町営天文台「美宙」の
天文台長をされている佐治晴夫さんのお話ー

まさに氏自身が重視されるliberal artsの申し子のような方で、
私の宇宙観を拓いてくれたCarl Saganとも親交があったというのだから畏れ入る。

~「もし月がなかったら音楽はなかった」

約40億年前に火星の3分の1くらいの天体が地球にぶつかった、
そのときの地球の破片が重力のおかげで集まって月ができた、
さらに地球にとっては衝撃で自転軸が傾き四季が生じた、
そして月が存在するようになり新たな潮汐力が生じ、自転の速度が落ちた、
それは風速400m/secであった地球表面の風が今のようにまで
穏やかになることを意味し、もし月がなかったら音楽どころの話ではなかったー

などと佐治氏は言うのだ。

音楽および詩歌誕生の根源的条件を生み出した月は、
そしてモチーフ(原因)そのものにもなっていくのだ!

今日は新月だったのか、月なき世田谷区南西部を歩いた。
しかしもちろん「月は在る」。
見えていないだけ。



星とたんぽぽ

青いお空の底ふかく、

海の小石のそのように、

夜がくるまで沈んでる、

昼のお星は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、

見えぬものでもあるんだよ。



散ってすがれたたんぽぽの、

瓦のすきに、だァまって、

春のくるまでかくれてる、

つよいその根は眼に見えぬ。

見えぬけれどもあるんだよ。

見えぬものでもあるんだよ。



(『金子みすゞ童謡全集』より)




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