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バイデン氏当選

Joe Bidenがアメリカ第46代大統領に当選した。
拮抗状態だったけれど、なんとか良識派が過半数を占めた。
CNNを見ていたが、New York、Philadelphiaなどでバイデン支持者たちが歓喜の中、
町へ繰り出していた。羨ましい光景だ。

Trump-Shinzoのボンボン不勉強者同盟がやっと本当に終わった。
信じがたい同盟だった。

それでもこの国は、権力交代があったけれども、最初になんと焚書坑儒だ。
「自助」を第一に掲げながら、官僚や他の閣僚に答弁を「公助」してもらう新総理だ。
質問に対し、何を言っているのかわからない。
そしてそれ以上のことばに窮するとお得意の「答えは差し控えたい」だ。

率直に言うけれど、総理大臣が教養豊かでないなんてありうるだろうか。
一流大学出身であるべきだなどと単純なことを言っているのではない。
偏差値が高いからいいとかではない。
偏差値が高かろうが、教養の高さを保証するものではないからだ。
国民の範になるような明晰なことばを持たない人間がいったい何を「総理」するのか、
と言いたいのだ。

一度書いたことがあるかもしれないが、大平内閣のとき、
官房長官は會津出身の伊東正義さんだった。
この人は宏池会の番頭格で、官僚出身の切れ者だった。
大平さんが病に斃れたとき、総理代行となり、そのまま総理にという話もあったが、
彼は自分はその器ではないと固辞したのだった。

本当に頭のいい人は、己の力量を一番に知っているものだ。

自分が総理大臣の器かどうか、しっかりと自問せぬままの首相がその後どれほど出たか。
アメリカではそんなことはないだろうと思っていたら、トランプが出た。
教養なき、教養から生まれた理念なき、そしてそれを裏打ちする中庸の精神なき
人間であっても、人類未来の方向を定めてしまうような権力を握れる現実が<今>なのだ。
今回揺り戻しはきたけれど、危うさは全く霧消などしていない。

バイデンさんは大変な懸案をいくつも抱えての就任となる。
すべてがうまくいくはずもないが、彼の支持者不支持者を問わず連帯を説く
<こころね>が、トランプよりもはるかに良くアメリカを、世界をリードすることを
確信しているし、希望している。



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