SSブログ

MNEMOとSuper String

もう30年以上前、私は子猫のチロの導きで宇宙へと、
私のこころの狭小さがありつつ目を向けるようになって、
いわゆる「ブルーバックス」を何冊も購入し、宇宙論、相対論、量子論を齧るように
なったのでした。
その頃英語をお教えしていたS君に数冊お貸ししたものの、そのままになった! ^^;)
S君は東大の理科一類へ進学しましたから、まあ、餞ということで。
(その後義父の後輩になったのですが、今もそうなのかなあ?)

Mooさんが数日前大町市で「市民大学」で数学の講師となって、
一筆描きや分数のことについて授業をされたのですが、
そんなことから、ちょっと理系っぽい話をしたくなりました。

30年くらい前、「特異点」という言葉にひっかかりました。
あらゆる物理法則が成り立たなくなるブラックホールの<最深部>、
あるいはビッグバンが生じる<手前の>、時空が1点に集約していた<ところ>です。
そんな中、「超ひも理論」を紹介するブルーバックスが出てそれを読み、
「特異点」解消の<数学的仮説>からの物理学発想を知り、あまりのカッコよさに、
訳もわからないのに痺れたのでした。

私が後に再デビューする際バンド名をG Stringとしたのも、
実は「Super String Theory(超弦(or ひも)理論)」からのことでした。
むろん「G線上のアリア」も意識はしていました。
(「おひも」の意味があることも知ってはいました。そこも私らしい。)

さて、その「数学的仮説」ですが、数学的<要請>と言ってもいいのでしょうか。
なにしろ特異点では分母が0(つまり質量やextension延長がない)になってしまい、
数学にならなくなってしまうのですから、どうしても分母に0でない数値(負の数が
いいのかどうかわかりまシェン)が必要になったわけです。

その数学的要請から、「点」ではなく「弦(orひも)」という延長が考え出された。

さらに、その「弦」の振動のしかたで、素粒子の性質、種類が決まる、
というアイディアです。

曲がりなりにも(!)ギターを弾く私にとってこんなに刺激的なアイディアはない!
例えば391.995HzでG4音、あるいはハ長調で「ソ4」の音になります。
そして440HzでA4、「ラ4」で、時報の音程です。
「これらの周波数を使って私は豊かな世界を、宇宙を、歌い、奏でている!」
と興奮したのは当たり前ですね!

これは仏教の空無の思想にも影響を与えるアイディアではありませんか?
哲学ではニヒリズムに影響を与える発想ではありませんか?

G Stringはしかし、ほぼ5年で「空無」に帰しました。
それでももちろん、その5年間の私の音楽人生は0ではなかったのです。



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。