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桜桃忌近づく

言い古されてきたことだけれど、藝術に携わり、そのモチーフを徹底的に追求する者が
世間一般からは異常者に見られるのが当然なのだ。
正確なパーセンテージなど言えるはずもないが、小説、詩歌、音楽などなどにつき
超絶な技巧を身につけ、かつ、生きることの何たるか、必ず死ぬことの何たるか、
愛とは、神とは、自然とはなどという問いへの反応(応え)をその技巧を使って優れて
表現できる者など1000人に一人も居りはしまい。

そんな存在は、養老先生の仰せに拠れば偏差値的にも「異常」なのだ。
釣鐘状の「正規分布」の左裾と右裾部分を占めるわずかな面積の構成員は明らかに
その他の大部分の面積を占める者たちから見て「異常」ということだ。

x軸方向で右の裾部分の構成者は、<できすぎ>で異常、
しかしできすぎて異常であるからこそ凄まじいアウトプットを残し得る。
普通の者たちはむろん遂行できず、発想もできぬものを生み出し得るのだ。

それを普通の者たちが愛でてくれれば、崇めてくれれば、天才なのだろう。
ついていけないとなったら、ただ異常者ということで終わる。

しかしだー

そんな普通の者たちの毀誉褒貶にビクビクとするような異常者は異常ではない。
そんなものには屈しないからこそ、突き抜けたものが創作できるのだ。

私は、言うまでもないが、平凡な歌うたいである。


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