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The BeatlesーAs a Historical Small Gear Wheel

歴史というものは必然の積み重ねなのだろうか。
Beatlesの出現もそうだったのだろうか。

農耕牧畜が始まると、食料の余剰が発生し、つまり余裕が発生し、人口が増え、
さらに同時に富裕層が生まれ、そこに権力が生じ、身分制のようなものが生まれ・・・
他の集団による略奪が起こり、武器と戦闘技術の洗練化競争が生じ、
それに負けたものが収奪され、隷属させられる・・・

こういうのは必然的な流れなのだろう。
その流れを生み出す大元は、貪欲(功名心も含む)、恐怖と言っていいのだろう。

戦後、欧米社会では冷戦がありつつも「恐怖の均衡」下、大衆文化が花開き、
アメリカの黒人たちの音楽形式が<当然>多数派であらゆる意味で優勢な白人たちに
とっては新奇なものとなり、その特にリズムはヒトの野性部分を刺激し、
そしていよいよ<必然的に>それに乗って歌う白人が登場し、欧米における
アフリカ的リズムの普遍化が起こる。

Beatlesはその最初の白人のひとりだったElvis Presleyに特に憧れて、
若い女性たちが熱狂し、しかも売れればとてつもない金持ちになれるrock and rollに
自分らもまずは楽しいがゆえにのめり込んでいった。

ここでは、Elvisのようなシングル・シンガーから、グループとして、
世界で最も優勢な言語である英語によるrock and rollを奏でる者たちが出てくるのが
歴史的必然と思われる。

とすれば、英語圏のどこでそうしたグループが出てきてもおかしくはないし、
現にそうなったのだが、Liverpoolというイングランド北西部の港町に第二次世界大戦の
最中相前後して生まれた4人が結局ポップ音楽史上、先進的な作品を数々残しながら、
最高の成功を収めることになった。

ここに必然を見ることはむずかしい。

二人のタイプの異なるポップ音楽の天才が近隣同士で生まれ、知り合い、
グループを組み、互いに助け合い、ライバル心を持ち、数々の名作を生み出したことは
<天の配剤>としか言いようがない。
(むろんGeorgeの存在も、Ringoのも、そうである。)

大きな歴史的必然の歯車が回る中、より小さな歯車が無数に連動する図式だろうか。
小さな小さな歯車のうちのひとつが、はるかに大きな歯車に噛み合って、
ゆっくりとそれを動き出させたー

そんな図式だったろうか。




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