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Johnの80歳誕生日に寄せて

今日はJohnの80回目のbirthdayです。

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Real Love (The Beatles / Partial Cover by MNEMO)


大昔にKMくんからギグ後に叱られたことがあった。
「MNEMOさん、ライブ慣れしてないのはわかるけれど、モニターの使い方にちゃんと
慣れて、音程しっかりとって唄ってくださいよ」と。
私は元来ピッチが悪いことはなく(そりゃそうだ)、指摘にびっくりしたけれど、
むろん耳の良いKMくんが根拠ないことを言うはずはなく、
確かにライブ慣れしていない(G Stringで再デビューしての初ギグだったか。
それまでのライブ演奏経験は4,5回だった)自分の至らなさなのだなと
恭しく受け入れた。

「俺らみたいな楽器担当者で、ピッチ外したら、もう終わりっすからね。
だからほんと、命懸けて練習して、本番がんばってんすよ。」

まったくだ、と私は思った。
プロとして当たり前のことだけれど、そうできない、しない者がいる。
いや、そういう者はプロではないということだ。


私のここでの録音成果発表会ー

器楽演奏者としてはプロじゃないからと甘えてしまうところは多いし、
とにかく自分の愉しみの延長でのことだから、不徹底はお許し願うしかない。
でも、最低限であれ、自分ができる範囲でのベストは尽くしている。
それって当たり前でしょう?


ジャンルは違うし、テクの精緻さでいったら最高峰であるclassical musicの音楽家と
一緒にすることはできないかもしれないけれど、rock musicianだって基本は同じです。
練習こそがほぼすべての源です。
すべてとは、本番での演奏の自信、それゆえに生み出される正確さ、美しさ、
力強さなどなど。

あとは弾く楽曲をどれほど理解し、またハートでつかんでいるか。

私はどうやってシンガーとしてのテクニックを身につけたかと問われたことがほとんど
ないのですが、まあ、もしかするとそれほどでもないからと思われているのかも
しれないけれど(笑)、「それは練習したからですよ、幼い時から」と言うより
ないのです。「練習」と書きましたが、自分に課すものとしてではなくてね。
JohnやPaul、その他のすばらしいシンガーたちの歌の模倣を楽しくやってきたんです。
例えば変声期頃の話ですが、「Paulのこの音程を地声で出さなきゃ!」と思いましたよ。
だからと言って何もストイックな、真剣無比なチャレンジでも練習でもなかった。
Johnと3度上でハモれる喜びのため、ただただ何度も唄ったのです。
同時に英語の発音も身につけていった、楽しくね。

その総時間は、むろんどのくらいだったか知りませんが、
レコードに合わせて歌うという習慣は少なくとも幼稚園の年長になるまでには
始まっていましたから、1日平均どのくらいだったかは分かりませんけれど、
Mick師にEUROXでデビューする機会をいただける25歳までにはほぼ20年、
「練習」を怠ることはほとんどなく来たわけです。

そしてさまざまなシンガーたちの歌詞世界にももちろん触れていった。
自分の生活の折々にそれは投影されたのです。
そしていつしか自分でも折々の心模様を歌にしていったのです。


なにしろJohnが生まれ、PaulとGeorgeに巡り合い、後にRingoと合流しなければ、
私の人生が全く違うものだったことは確かです。

悔いなどあろうはずがない。

ありがとう、John、と言うしかありません。
Happy Birthdayと。



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