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時は人を待たず

いつか、そう遠くない将来に、だれかの訃報が届くのだ。
その前に私の訃報が広まるのかもしれない。
縁起の悪いことを書いているが、本当にそうだものね。

長兄の命日が近づいてきた。
しあさってだ。
私は兄が亡くなった時と同い年になっている。

会津若松の病院での兄との別れは本当につらかった。
声帯を切除されていた兄は筆談で「順番通りだが、ちょっと早かったな」と書いた。
私は兄の背中を摩るしかなかった。

そして幾日も経たずに彼は逝った。

あまりにつらい別れだったから、私はその後鬱状態になってしまった。
体に不調があれば、いよいよ自分の番だと思うようになった。
翌年、2つ上の従姉が、そして続いて母も亡くなった。
最悪の年月だった。


今、多くの友人知己と、コロナのこともあって、会わぬまま2年以上経過した。
ここで何かしら自分やその人たちに悪いことが起こったら、後悔するだろう。

だからこそとある知己は4月のパーティーに誘ってくれたのだとは思っている。
けれども、その場で致命的な病を得てしまったら全くシャレにならない。

いろんなことがいろんな友人知己とあったけれども、
それを云々かんぬんしている時間など本当にないはずだ。
それでも、「いろんなこと」がまた同じように出来したなら本当に悔しい。

未練、あるいは執著ということで、片づけるべきなのかもしれない。

わからない。


We Ain't Got No Time to Lose ーKing Reguyth & MNEMO
掲載終了




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