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2024年8月15日に思う

およそ310万の命が奪われた15年にわたる先の戦争に日本が敗れて79年。
つまり79年間は一応平和なままだった、ということにもなる。
私は徴兵されることもなく生きて来られた。
ありがたい、幸福な世代に生まれたと言っていい。
だからこそ、この平和をつないでいかなければならないと思ってきた。
そのために何ができたかと問われれば恥入るところもある。
それでも、無力感を抱えつつも、Peace & Loveを歌っていくしかない。

黙祷。

*

台風が明日関東を襲うという。
地震が伴うことはないのだろうか。
何があってもおかしくはない。
There is no telling what will happen.
昨日高2の諸君に「動名詞」のことをお話ししながら引いた例文だ。

戦争は天災と違って避けうる・・・
そう思いつつ、戦争をしてしまう人間の性がnaturalなことだったら、とふと思った。

*

「a convicted felon」ー既決重犯罪者。
GOP(Grand Old Party=Republican Party)という歴史あるアメリカの政党が、
convicted felonを党首、大統領候補に戴いて選挙戦に入っていることの異常。
「Republicans for Harris」という良心のある共和党員が糾合しているようだが、
信じがたい人物が一度は大統領になったのだからアメリカは病んでいるとしか
言いようがなかったし、再選を今も目指しているのだから、ほとんど狂気だ。

翻って日本はどうだ。
首相候補が世襲議員だらけで唖然とする。
世襲でもまだ能力があり、国民へのcompassionがあればと思うが、
候補の顔ぶれを見ていてうんざりする。
なんでこれだけの不祥事をしでかしてきた政党がのうのうと次期内閣のことを云々
できるのか。

少なくとも2つの「先進国」のこれが実態だ。

Kamalaが言う「We're not going back!」の決意、思いが、
アメリカを覆い、日本にも伝播したらいいなと願う。

*

YouTubeを見ていると、もちろん私の嗜好に合わせての「おすすめ」なのだが、
アメリカで「七人の侍」の4K版が劇場で見られるというtrailerを目にした。
世界中に「史上最高の映画」と絶賛する人がいるのだ。
コメントを読んでいると涙が出る。

志村喬さん演じる勘兵衛が、縁もゆかりもない農民の子を救うため、
侍の象徴たる髷を落とし、剃髪し、僧侶になりすますシーンは
世田谷区大蔵に在った東宝のオープンセットで撮影された。
剃髪のための湿りには、そこを流れる仙川の水が使われた。
子を人質にした悪党は、水戸黄門役で有名な東野英治郎さんが演じた。

オープンセットのすぐ近くには「はけ(国分寺崖線下の湧水)」があり、
今は親水公園のようになり、私の安らぎの場のひとつだ。

菊千代(=三船敏郎さん)が、戦火の中、泣き叫ぶ小さな子を抱いて、
「この子は俺だ、俺もこの通りだったんだ!」と言って号泣するシーンがある。
彼は侍ではなく、百姓の倅であったのだ。
そしてやはり戦国の混乱の中、武器を持つ輩に村を、親を蹂躙された過去があったのだ。

ガザで生まれたばかりの双子を失った父親の痛ましい慟哭の様子がXで流れた。

重なった。

愚かな人類め!



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