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もう秋の月のこと

今朝未明下弦に近づく月が見えていた。

昔はよく月のことを書いたものだ。
この頃はどうでも良くなった、というわけではない。
狛江の多摩川川端に住んでいた頃には月が身近だった。
なにしろ空が広いからね。
建物に邪魔されず、目に入ってくる。

深代さんが、ドイツ語で月が男性名詞(der Mont)なのは、
夜の空に女性名詞としての月をひとりにさせてはおけないというドイツ人の心配りが
あったからだという説を書いていた。
そうなのかもしれない。

違う説では、太陽がドイツ語圏では弱々しい(地中海沿岸などの南欧に比べ)から
男性名詞に出来ず女性名詞とした(die Sonne)と。
太陽が弱々しいから女性とし、ゆえに夜の最大天体を自動的に男性として対立させると
いうことなら理解不能だ。
月のどこが一体男性的なのだろうか。
(あのクレーターだらけの拡大像を見ての話なら少し分かるが。)
深代さんが紹介した説の方が説得力があるように思える。

Beethovenが「月光」を作曲しているとき、その月が男性的だったはずはない。
(これはヘテロセクシュアルだった<であろう>彼だから言える。念の為)

名詞に性別(中性もある)をつける言語の感覚をほぼ理解できない私だ、
あまりこのことにつきいろいろ書くべきではないだろう。


秋になって、爽やかな風が吹く夜が来たら、
多摩川へと自転車で行ってみよう。
上弦から満月までの月、あるいは三日月なら最高、
十六夜から下弦までの月なら、寂寥感が募るけれど、それも良し。
秋の虫たちの声も聞こえていることだろう。

その夜、絶対にさらなる月の歌をつくろう!




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