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Almost all I say is meaningless

「今や彼らはアルバートホールを満たすのにいくつ穴が必要かを知っているのだ」
Now they know how many holes it takes to fill the Albert Hall

こんなワケのわからない歌詞を歌って、1967年に世界のポップス界を席捲したBeatles。

前半は思わせぶりな歌詞ー
クルマの中で「イってしまった」富豪の交通事故死、そして英国軍が勝利する映画
(John自身が出演した)のことだ。前後無関係に歌われる。

その当時、多くのファンたちは何かしらのメッセージがあると思ったのだ。

But I just had to look
Having read the book

多くが背を向けた映画ではあったけれど、
「自分は見なければいけなかった 例の本を読んでしまったからには」ー

何なんだ、その「例の本」とは。
みなそう思ったに違いない。

I'd love to turn you on

「あなたたちを<点けたい>」

しかし、JohnにとってもPaulにとっても言葉遊びだった。
意味深だと勝手にファンが思うならそれはそれで十分歌詞になっているのだった。
意味はさておき、音としての言葉の連続はメロディーに完璧に嵌っている、
響きも良いー それでいいのだ。

語られたイメージ、シーンが、頭に浮かび、音楽によってより<造形>の輪郭が
くっきりとし、それがゆえどうしたと問われてもわけがわからないけれど、
なんだか、とにかく音だけで世界が創出される驚きに酔うのだ。

1967年にこれをリアルタイムで聴いた少年MNEMOは、
ただただ恐ろしいイメージだけが喚起され、Beatlesはどうなってしまったんだと
思っていたし、もう聴けないとも思っていた。
あまりの先進性についていけなかった。

しかしもちろん今ならついていけるー
というか、ローリングストーン誌がビートルズでNo.1の名曲とするのが分かる。

自由奔放な言葉遊びは、メロディーとアレンジメント、歌い手の表現法、声質、時代により
名曲とされる理由の一部になれる、ということだ。
なんでも意味があればいいってものじゃない、と。
深い意味を持つ詩でなければ歌になってはいけないなどということは全くない、と。

A Day in the Life ーthe Beatles (Lennon-McCartney)
Partial cover by MNEMO

掲載終了

前のヴァージョンにほんの少し手を加えましたが、それは何でしょう。(笑)



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